「100均で良さそうな履歴書を見つけたものの、実際の応募に使えるのか不安」と考える人も多いのではないでしょうか。
100均で売られている履歴書でも、提出に際して何ら問題はありませんのでご安心ください。
本記事では、履歴書の選び方や書き方など、応募書類の作成と提出について詳しく紹介しています。
履歴書などの書類作成に迷っている人は、ぜひ本記事の内容をご確認ください。
百均の履歴書はダメではない
百均で買った履歴書でも問題なく使えます。履歴書で重要視されるのは内容です。内容が充実していて、応募者の経験や志望動機などがわかれば百均の履歴書でも問題ありません。
しかし、応募先企業から履歴書フォーマットの指定がある場合は例外です。指定された履歴書を使うようにしましょう。指示に従わない場合、仕事でも同じようなミスをするとみなされてしまうため、書類選考の時点で印象が悪くなってしまいます。
百均で販売されている履歴書の種類
百均で販売されている履歴書の種類を4つ、紹介します。
- 一般用
- パート・アルバイト用
- 転職者用
- JIS規格
一般用
コンビニなどで販売している履歴書と同じ内容のものです。新卒や転職活動をしている人でも使いやすいバランスの良さを兼ね備えています。
得意科目や長所短所、特技などといった項目も用意されているため、自己アピールを存分に行いたい人におすすめです。
パート・アルバイト用
百均にはアルバイトやパート用の履歴書も販売されています。希望勤務日数や希望勤務時間を記載できるフォーマットとなっているため、書類を一目見ただけで応募者の希望する勤務スタイルがわかる点がメリットです。
アルバイト・パート用は特化型のフォーマットなので、新卒や転職者には不向きといえるでしょう。
転職者用
転職者向けの履歴書は、履歴書と職務経歴書がセットになっているものが多いです。職歴や自己PR欄が広く設けられているため、これまでのキャリアや経験を存分にアピールできるメリットがあります。
応募先企業に入社したい熱意を伝えたい人にぴったりのフォーマットでしょう。
JIS規格
履歴書の共通規格ともいえるJIS規格の履歴書も百均で購入できます。ほとんどの人はJIS規格の履歴書を使ったことがあるのではないでしょうか。
JIS規格の履歴書は学歴や職歴欄が多く、どちらかというと転職活動向けのフォーマットとなっています。
社会人経験が少ない新卒の場合は、やや不向きであるといえるでしょう。
百均で履歴書を選ぶ際のポイント
百均で履歴書を選ぶときのポイントを3つ、紹介します。
- 企業の指定に従う
- 応募する雇用形態に合わせて選ぶ
- 記入する量に応じたサイズを選ぶ
企業の指定に従う
就活では企業によって履歴書が指定されるケースもありますので、事前に確認しましょう。指示に従わなければ、確認事項を読んでおらず内容を把握していない人と認識されてしまいます。
企業によっては、WEBサイトや採用ページから履歴書を印刷する場合もあります。履歴書を選ぶ前に、企業からの通達はよく確認しておきましょう。
応募する雇用形態に合わせて選ぶ
履歴書は用途に合わせて選びましょう。百均では、新卒用の履歴書だけではなく、アルバイト用や転職者用の履歴書も販売されています。
履歴書は用途に応じてフォーマットが異なります。
例えば、転職者の場合は職歴を書く欄が多くなりますし、新卒用の履歴書には、職歴欄が無い代わりに、自己PR欄が広くなっています。
アルバイト用の履歴書にあるシフトを書く欄は、正社員を目指す人にとっては意味のないものです。
雇用形態によって履歴書の記入欄は異なりますので、用途にあった履歴書を選ぶようにしましょう。
記入する量に応じたサイズを選ぶ
職務経歴や保有資格など、記載する情報が多い人は大きなサイズの履歴書を選ぶようにしましょう。
記載情報がそれほど多くなく、シンプルにまとめたい人は、小さめサイズの履歴書を選びましょう。情報量が少ないのに大きなサイズの履歴書を使うと余白が目立ってしまい、印象がよくありません。バランスよくまとめることはとても大事です。
市販されている履歴書の多くはB5サイズかA4サイズです。大型封筒が一緒に入っていない場合は、履歴書用紙を折り畳まずに入れられるサイズの封筒も合わせて購入しておきましょう。
関連記事:履歴書のサイズはB5かA4|サイズの選び方から印刷方法まで解説
百均の履歴書の書き方
基本的な履歴書作成の手順を紹介します。
- 基本情報欄
- 学歴・職歴
- 免許・資格
- 免許・資格
- 志望動機
- 自己PR
- その他
基本情報欄
履歴書の基本情報の欄に記載する主な項目は次のとおりです。
- 日付
- 氏名
- 年齢
- 住所
- 電話番号
- 連絡先
- メールアドレス
日付は履歴書を応募先企業へ持参する面接の日か、履歴書をポストへ投函する日を記載します。
押印欄がある場合は、スタンプ式でない認印を使いましょう。
証明写真は、証明写真機を使えば簡単に撮影できますが、金銭的・時間的な余裕がある場合、スタジオでプロに撮影してもらう方が良いでしょう。
プロによる撮影では、髪の整え方のアドバイスや顔色補正がうけられるため、応募先企業へ良い印象を与える写真に仕上がります。
証明写真の撮影時はスーツ着用の上、モノクロでなくカラー写真で撮影しましょう。
関連記事:履歴書写真の基本ルールとは?撮影方法からNG例まで徹底解説!
学歴・職歴
学歴を記入の際は、まず学歴欄1行目の中央に「学歴」と記入します。2行目以降は、自分の学歴を記載する欄です。
義務教育の中学までは省略しても構いませんが、一般的には中学から記載する方が良いとされています。経歴欄が窮屈になるようであれば、中学までは省略しましょう。
入学年や卒業年は○年○月といったように、年と月を記載します。学校名や学部、学科名も省略せずに正式名称を記載しましょう。
職歴欄も学歴欄と同様に1行目に「職歴」と記入します。
過去に働いたことのある企業名は省略せずに全て記載します。アルバイトやパートの経歴も同様です。
前職の退職理由や職歴の空白期間は、「一身上の都合により退社」や「○○の都合により」と記載しましょう。
ただし、留学など前向きな退職理由がある場合は、具体的に記載した方が応募先企業にいい印象を与えられるでしょう。
免許・資格
応募先企業で活かせる免許や資格があれば、漏れなく記載しておきましょう。
まずは取得免許を先に記載し、その次に保有資格を記載します。
免許や資格についても省略せずに正式名称を記載しましょう。
免許や資格を取得した年月の表記は学歴や職歴に合わせましょう。学歴や職歴は和暦なのに免許や資格を西暦で記載すると統一感がありません。
免許や資格がない場合は、空欄にせずに特になしと記載しましょう。空欄にしておくと記載漏れと勘違いされてしまう可能性があります。
関連記事:【履歴書の免許・資格欄の書き方】自動車免許の正しい書き方を詳しく解説
志望動機
志望動機は、履歴書記載項目の中でも特に注目されるポイントです。
特に転職者の場合は、志望動機欄に自分のスキルや実績も合わせて記載すると応募先企業へのアピールにもつながります。
さらに、「給与面で高待遇を求めている」もしくは「自分のスキルを生かした仕事がしたい」なども記載しておくと、より具体的に志望動機が伝わるでしょう。
多くの履歴書には、志望動機を書く欄が設けられていますが、志望動機欄がない場合は、職務経歴書上部の5行程度を使用して記載します。
関連記事:【履歴書の志望動機】書き方のポイントを詳しく解説!NG例も紹介
自己PR
自己PR欄には今まで取り組んできた職務内容や実績、活動内容を記載します。
転職の場合は、自ら行動して成果を出した具体例がもっとも相手へ伝わりやすい内容です。
学生の場合は、学校生活の活動を通じて得られたものを具体的に記載しましょう。
自己PRは、目を通しただけで「活躍イメージを描きやすいかどうか?」という点がポイントです。
応募先企業で自分がどのように活躍できるのかが相手へ伝われば、採用の可能性はより高まるでしょう。
具体性を持たせるためには、積極的に数字を使いましょう。
自己PRはつい長々と記載してしまいがちですが、できる限り簡潔にまとめる方が良いです。
多くの履歴書に目を通す採用担当者の目に止まるよう、短く目に止まりやすい文章作成を考えます。
その他
本人記入欄は特に何もなければ「貴社の規定に従います」と記載します。
どうしても譲れない希望職種や勤務条件がある場合、本人希望として謙虚に申し出ましょう。
自分の希望を全て記載してしまうと、要望の多い難しい応募者と見られてしまう可能性があります。
記載した内容以外にも伝えたい希望があれば面接に進んだときに、お願いする方法がおすすめです。
趣味や特技欄の記載事項が採用に大きく関わることは少ないです。面接時の話題として取り上げられることが多いため、趣味や特技がある人は積極的に欄を埋めるようにしましょう。
履歴書に関するマナー
履歴書提出に関する一般的なマナーを4点紹介します。
- 履歴書をコピーして使い回さない
- 消せるボールペンは使用しない
- 修正テープ・修正ペンは使用しない
- 西暦か和暦どちらかに統一する
履歴書をコピーして使い回さない
店舗で購入した履歴書や職務経歴書をコピーして使い回すことはやめましょう。
履歴書や職務経歴書は自分の経歴や資格などを記す公的文書です。手書きで間違いなどが重なった場合でも、新たな履歴書用紙に書き直すのが基本です。
余計な出費をしたくない場合、履歴書作成の前に下書きをするなどして、間違えない準備をしましょう。
関連記事:履歴書を書き間違えないための方法を紹介!間違えた場合の訂正方法なども解説
消せるボールペンは使用しない
消せるボールペンは履歴書の作成に使用してはいけません。
改ざん可能な履歴書は信用性が著しく低下します。
消せるボールペンでの記載が発覚すると、公的書類としてみなされず、書類審査の段階でNGとなってしまう可能性があります。
書き直しが嫌で消せるボールペンを使いたいという人も多いと思いますが、書き直しを回避するための方法はいくつかありますので、まずは綺麗に履歴書を仕上げることを優先してみてはいかがでしょうか。
修正テープ・修正ペンは使用しない
消せるボールペンと同様に修正テープや修正ペンを使ってはいけません。せっかく綺麗に仕上げた履歴書も、修正ペンやテーブの修正があると見栄えが悪くなってしまいます。
基本的にビジネスシーンで使う書類の訂正は、打ち消し線と印鑑が必要です。修正ペンやテープを使っていると、基本的なビジネスマナーを理解していないとみなされ、書類審査でNGとされる可能性が高まります。
西暦か和暦どちらかに統一する
履歴書や職務経歴書作成の場合、月日を和暦と西暦、どちらにするかは事前に決めておきましょう。和暦と西暦が入り混じっていると、とても見にくい履歴書が出来上がってしまいます。
事前に決めておけば、和暦と西暦が入り混じってしまうことはありません。
細かい表記ゆれは文書作成スキルを疑われる原因にもなります。些細なところで隙を見せないように、しっかりとした履歴書を作成しましょう。
まとめ
履歴書は内容さえしっかりしていれば、百均で売っているものを使っても問題ありません。百均にはいくつかの種類の履歴書が販売されていますので、自分の用途にぴったりのものを購入しましょう。
履歴書は、書類作成スキルをアピールするポイントでもあります。一つの間違いもない完璧で見やすい履歴書を応募先企業へ提出しましょう。