少し昔まで履歴書は手書きで作成することが一般的でした。
今では、履歴書をパソコンやスマホで簡単に作れるようになったため、より効率よく転職活動を進められる人が増えています。
特に履歴書作成にスマホを使う場合には、通勤中などの隙間時間も履歴書作成に活用できるのが最大のメリットでしょう。
今回の記事では、スマホで履歴書を作成する具体的な手順をまとめました。
初めてスマホで履歴書を作ってみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
スマホで履歴書作成する手順
早速、スマホで履歴書を作成する具体的な手順を紹介します。
ここでは、履歴書作成におすすめのアプリ「キャリレコ」の操作方法を参考に話を進めていきます。
履歴書作成からコンビニ印刷まで、この「キャリレコ」のみで行うことができます。PDF形式での保存も可能です。
「手軽に、ササッと履歴書が欲しい」という方におすすめです。
新しいシステムやツールの使用が苦手だという方でも、キャリレコの履歴書作成であれば簡単に扱えるでしょう。
手順①プロフィールを入力する
最初に、自分のプロフィールを入力していきます。入力するべき項目は以下の通りです。
・氏名
・氏名ふりがな
・生年月日
・性別
入力した内容はすぐに履歴書のデータに反映されます。
スマホ画面下にある「プレビュー」ボタンを押せば、作成途中でも履歴書の進捗状態が確認可能です。
手順②住所・連絡先を入力する
次に、住所や連絡先を入力します。
住所入力では町名・番地・建物名などを省略しないようにしてください。
また、郵便番号も記入しましょう。
手順③証明写真をアップロードする
ここまでの入力が完了したら、証明写真のデータをアップロードします。
証明写真は写真館で撮影しても良いですが、スマホを使って自宅で撮影することも可能です。
専用のアプリを活用すれば、履歴書向けの証明写真データをすぐに手に入れられるでしょう。
証明写真撮影用のアプリは使いやすいものを選択すれば良いですが、撮影時には以下のポイントを把握しておいてください。
・白色無地の背景を用意する
・顔色が良く見える照明を用意する
・スマホを顔の正面に正しく固定する
・アルミホイルなどをレフ板代わりにして顔の影を減らす
また、作成した履歴書のデータを印刷後に郵送する場合は、データに写真は添付せず印刷済みの履歴書に証明写真を直接貼り付けてください。
スマホで証明写真をきれいに撮るコツやおすすめのアプリについては、こちらの記事を参考にしてください。
手順④学歴を入力する
次に、学歴を一つずつ入力していきます。学校名の省略や誤字脱字がないように注意してください。
例えば「高校」は略称であり「高等学校」と書く必要があります。
学歴は一般的に、小学校・中学校は書かずに高校入学から記載します。
学校名や学科名が長過ぎて1行に収まらない時には、無理をせずに2行に分けて書きましょう。
特に応募先の業務に関係がある専攻などは詳しく説明するべきでしょう。
浪人や留年は学歴欄に記載する必要がないものの、中退については簡潔に理由を記載します。
この際に、中退を卒業と偽ってはいけません。
自分の生年月日に合わせた卒業年度早見表は、こちらの記事に掲載しています。
手順⑤職歴を入力する
学歴が入力し終わったら、職歴を記載していきます。
職歴も学歴と同じように、省略したり誤字脱字がないように注意してください。「(株)」などは使用せず「株式会社」と記載します。
また、会社名のみでなく所属部署も書き、部署異動や昇格についてもまとめます。
職歴が多くて職歴欄に書ききれない方は、詳細を省き職務経歴書にまとめましょう。
学歴と同様、今回の応募先に関係が深い職歴はより詳しく説明するべきでしょう。
正社員以外の雇用形態で勤めた企業は、「〇〇派遣会社より〇〇に派遣」などの書き方をします。
退職の理由は、退職先への不満は記載せずに「一身上の理由により退社」と書きます。
現段階で所属している企業がある場合には「〇〇年◯月退職予定」または「現在に至る」と記載します。
学歴と職歴の書き方について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
手順⑥免許・資格を入力する
免許・資格も学歴や職歴と同じように正式名称を使い、取得した順に上から記載していきます。
例えば運転免許には細かな種類があり、普通自動車用の運転免許は「普通自動車免許」が正式名称です。
免許・資格を何も所持していない方は「書き忘れ」だと思われないように、空欄ではなく「特になし」と記載しておきます。
手順⑦志望動機を入力する
志望動機を記載します。志望動機は200〜400文字を目安に分かりやすく内容をまとめてください。
具体的には、以下の点を記載すると良いでしょう。
・企業理念など応募先に共感している点
・志望動機につながる自分の体験
・応募先で活かせる自分のスキルや特徴
・自分が目指す将来について
キャリレコの履歴書には広い志望動機欄が設けられているため、箇条書きなどを活用しても十分な余裕を持てます。
志望動機を考えるのが苦手な方は、志望動機の例文を参考にしながら自分らしさを加えていくと良いでしょう。
志望動機に記載した内容は面接の場でも使えます。
面接官は履歴書を確認しながら面接を進める場合が多いため、面接で発言する予定の志望動機と相違がないようにしましょう。
手順⑧本人希望欄を入力する
本人希望欄には、事前に応募先に伝えておきたいことを書いておきます。給与・勤務先・職種の希望がある方は事前に明らかにしてください。
なお、複数の業種の求人を出している企業に応募をする際には、必ず希望の業種を書いておきます。
また、応募先に伝えておきたい内容がない場合には、空欄ではなく「貴社の規定に従います」と記載しましょう。
手順⑨作成日を入力する
最後に、履歴書を作成した日を入力します。履歴書は志望動機などを変更して他の企業の応募にも活用可能ですが、作成日が古くならないように注意してください。
基本的には、作成後なるべく早く履歴書を提出するのがマナーです。直接履歴書を持参する予定がある方は、持参日を履歴書作成日に入力すると良いでしょう。
手順⑩PDFをダウンロード・保存する
完成した履歴書のPDFデータを「ダウンロード」ボタンをクリックしてスマホに保存します。履歴書には多く個人情報が含まれているため、データの取り扱いに注意しましょう。
ここまでの流れで、履歴書が完成しました。
スマホで作成した履歴書を印刷する方法
スマホで作成した履歴書を印刷する方法は、コンビニでの印刷・自宅での印刷の2種類があります。ここではそれぞれの方法について説明します。
自分に適した方法で履歴書を印刷してください。
キャリレコを使用している場合
「キャリレコ」を使用している場合、履歴書を作成した後、すぐにコンビニ印刷をすることができます。
右下のコンビニ印刷ボタンを押すと、コンビニ印刷(ネットプリント)用の番号が発行されます。
その後コンビニで番号を入力し、プリントアウトすることが可能です。
コンビニで印刷する場合
自宅にプリンターがない方や、コンビニの方がきれいに履歴書を印刷出来ると考えている方は、スマホで作成済みのデータを使いコンビニで印刷をすると良いでしょう。
コンビニにあるマルチコピー機でPDFを印刷するためには、以下の手段があります。
・スマホをケーブルでマルチコピー機に接続する
・コンビニの専用アプリにデータをアップロードして印刷する
自分がよく使用する立地にあるコンビニを選んで、マルチコピー機でのPDF印刷が出来るようになりましょう。
大手コンビニの印刷専用アプリの操作方法については、こちらの記事で詳しくまとめています。アプリ自体は無料で使用可能です。
家庭用のプリンターで印刷する場合
スマホで作成した履歴書を自宅で印刷する場合には、スマホの設定からスマホと家庭用プリンターをWi-Fiまたはモバイルネットワーク経由で繋げてください。
印刷用の用紙は一般的なコピー用紙でも良いものの、少し厚みがあるタイプを選ぶとパリッとした印象になります。
プリンターの問題でインクの滲みや掠れが起こらないように注意してください。
スマホで作成した履歴書を提出する方法
最後に、スマホで作成した履歴書を提出する方法をまとめました。
履歴書の提出方法は応募先ごとに指定されているため、その指示に従って適切に履歴書を送ってください。
ここでは、代表的な履歴書の提出方法であるメール送付と郵送の2つのパターンの方法を紹介します。
メールで送付する場合
メールで履歴書を送る際には、普段使用しているメールアプリを開きダウンロード済みの履歴書を添付します。
履歴書をメールで添付する際には、以下の点に注意してください。
・履歴書提出である旨が分かる件名を付ける
・自分の氏名や自己紹介をつける
・署名に自分の連絡先を明確に記載する
・個人情報の流出に配慮してパスワード付きのZIPファイルにする
・送信先に誤りがないように注意する
履歴書をメールで送る際の注意点や、すぐに使用出来る例文は以下の記事をご覧ください。
郵送する場合
履歴書を応募先に郵送する際には、履歴書や送付状を封筒に入れて正しく宛名書きをします。
ここまでの履歴書作成ステップで、履歴書には証明写真のデータが添付されていますが、郵送の場合は証明写真データではなく印刷した履歴書に証明写真を直接貼り付けてください。
履歴書の郵送に使用する封筒は、履歴書を折らずに入れられる角形A4号か角形2号を選択します。封筒の色はフォーマルかつ清潔感のある印象の白色がおすすめです。
また、郵便物の郵送に必要な切手の金額は重さにより異なります。送料不足の問題を予防するためにも、履歴書は郵便局の窓口から発送すると良いでしょう。
履歴書の郵送方法については、こちらの記事で詳しく説明しています。
特に封筒は採用担当者が最初に目にする部分であることから、気を抜かずに適切なものを用意してください。
まとめ
スマホで履歴書を作成する方法について詳しくまとめました。
スマホであれば日常生活の隙間時間を使って履歴書作成を進められます。
さらに、スマホで作成した履歴書は、志望動機などの一部分を修正するのみで、複数企業の応募に活用できます。
効率良く転職活動を進めたいと考えている方は、ぜひスマホを使用した履歴書作成にチャレンジしてみてください。
履歴書作成にかかる時間や労力を最小限に出来れば、忙しい在職中の転職活動もスムーズに進められることでしょう。