初めてアルバイトに応募しようと考えた時、履歴書の自己PR欄に何を書いたらよいのか分からないと感じる方が多いようです。
履歴書の自己PR欄は自分をアピールするための重要な項目ですが、あまり難しく考える必要はありません。
趣味や学校生活からヒントを得るなど、学生だからこそアピールできることを探してみてください。
この記事では、アルバイト未経験の方に向けて、自己PRを考える時のポイントや書き方と例文をまとめました。
【バイト未経験者向け】履歴書に書くべきアピールポイント
アルバイトをしたことがない方は、履歴書の自己PR欄や志望動機欄に何をアピールすべきか悩んでしまうものです。
まずは、履歴書に書くべきアピールポイントについて説明しましょう。
応募先で活かせる経験・長所
自己PRで応募先で活かせる経験や長所を明らかにすると、未経験の方でも採用担当者に「即戦力になる」「この仕事に向いている」という印象を与えられます。
学校生活・習い事などのエピソード
学校生活や習い事で、自分が努力したこと・その結果などを説明すると、採用担当者は応募者がどのよう努力できる人材なのかが分かります。
また、そうすることで、改めて自分の魅力を再発見できるでしょう。
性格・人柄などの長所
自分の性格・人柄から長所を探るという手段もあります。
ただし、自分の性格・人柄は自分自身では気が付きにくいため、家族や友人から意見をもらうとよいでしょう。
「真面目で嘘をつかない」「誰とでも仲良くなれる」などの長所も、アルバイト先で評価されるポイントになります。
未経験者の自己PR例文①:アピールポイント
この章では、アルバイト未経験の方向けの自己PR例文と書き方を紹介します。まずは、アピールポイント別に項目を分けて内容をまとめました。
コミュニケーション力
コミュニケーション力が高い方は、特に接客業やサービス業でアピールできるポイントです。
履歴書の自己PR欄では、自分のコミュニケーション力が高いと考える理由を、具体的なエピソードを交えて説明しましょう。
エピソードがあることで、説得力がある文章に仕上がります。
【例文】
私の強みは、コミュニケーション能力です。高校では、チアリーダー部の部長を任されていました。チアリーディングではチームを一つにまとめ、メンバー全員で同じ目標に向かい力を合わせることが大切です。私はメンバー全員の特徴や苦手・得意なことを理解し、メンバー一人ひとりに寄り添ったアドバイスをしながらみんなの気持ちをまとめ、昨年夏の〇〇大会では県内で〇〇の賞を手に入れました。
効率的に業務を進める力
効率よく業務を進める力も、アルバイトで役立つ能力です。
実際の取り組みから、どのように効率を上げる努力をしているのかという点を分かりやすく説明しましょう。
効率的に業務を進める力を持つ方は、さまざまな業種で活躍できるでしょう。
【例文】
私は、物事の本質を理解して業務効率を高める力があります。学校生活では生徒会の副会長を務め、これまで定着していた生徒会のシステムをより効率がよいものに変えることに成功しました。代表的な取り組みとして、各委員長が毎週放課後に集まるという定例会を撤廃し、学校ポータルを活用した情報共有を行うことにしました。多くの生徒が放課後を有意義に使えるようになったと喜んでいます。
コツコツ取り組む力
コツコツと取り組む力がある方は、企業から「真面目に努力する人」「丁寧に仕事に取り組む人」などいい印象を持たれます。
ただし、どのようにコツコツ取り組む力があるのかを明らかにしなければなりません。
具体的なエピソードと共にアピールすれば、高い評価が得られるでしょう。
【例文】
任されたことは、どんなに時間がかかる取り組みでも完璧にやり遂げないと気が済まない性格です。学校では生徒会で書記を任され、生徒会の事務作業を行いながら、これまで見過ごされていた帳票の管理を見直すなどの改善も実施しました。また、我が家は自営業で〇〇を営んでいるため、事務として休日に両親を手伝うこともあります。
協調性
協調性がある方は、すぐに職場に溶け込める・顧客とよい関係が築ける人材です。
協調性は、さまざまな職場で求められる能力だと言えるでしょう。
自己PRでは、どのように他人と理想的な関係を構築しているのかを説明してください。
【例文】
大学では〇〇サークルの副部長を務め、部長やメンバーの意見を聞きながら調整する役割を担っています。異なる意見が出る中でも妥協点を模索することで、優れたチームワークが生まれます。私は、その場にいるメンバーが納得して力を合わせれば、本来の能力以上の成果が得られると考えています。
真面目さ
真面目というアピールポイントは、多くの意味合いが含まれるため、具体的にどのような真面目さが自分の長所であるかを説明しましょう。
実際のエピソードも加えると、より応募者の人柄が伝わりやすくなります。
【例文】
私は中学校・高校と無遅刻無欠席で皆勤賞をもらっています。ルールを守り、実際に行動に移せるという点が自分の長所だと思います。周囲の友人から驚かれることもありますが、真面目に自分の考えた行動を続けることで、多くの方から信頼が得られるものだと考えています。
未経験者の自己PR例文②:応募先職種別
次に、アルバイト未経験者向けの自己PR例文を、応募先の職種で分けて紹介します。
飲食店
飲食店で接客業をする場合には、人と接することが好きである・コミュニケーション能力があるなどのポイントをアピールできるとよいでしょう。
また、飲食店の調理を希望する方は、自分が料理を好きであるという点や技術を身に付けたいと考えていることをまとめてください。
【例文(飲食店ホールへの応募の場合)】
私は人と話をすることが好きで、初対面の相手ともすぐに仲良くなれます。また、初対面の方の顔と名前を早く覚えられるという特技もあります。お仕事を続ける中で、お客様のご要望をいち早く察知し、先回りして考え、行動できるスタッフになりたいと考えています。
スーパー
スーパーでは、来店したお客様に快適に買い物をしてもらう接客と、会計時の丁寧さ・正確性が求められます。
スーパーへの応募をする場合には、コミュニケーション能力とともに丁寧な仕事ができるという点もアピールできるとよいでしょう。
【例文】
私は、普段から笑顔で明るく人と接するという点を心掛けており、この長所は接客業で活かせると考えています。人と話をすることも得意なため、スーパーでの業務は自分が楽しみながらできる仕事だと思いました。レジの操作は初めてですが、早さ・正確さ・丁寧さを備えた接客を目指します。
イベントスタッフ
イベントスタッフは、体力が求められる業務が多いことから、学生時代の具体的なエピソードを踏まえながら体力や積極性をアピールできるとよいでしょう。
また、チームワークが求められる職種でもあるため、部活動経験がある方はその経験を活かした自己PRが効果的です。
【例文】
高校ではサッカー部に所属しており、自分の体力には自信があります。また、部活動で学んだチームワークも、イベントスタッフとして役立てると感じています。仲間と協力して一つの目標をクリアした時の達成感を知っているため、やりがいを持って仕事ができると確信しています。
コンビニ
コンビニスタッフは、限られた人数で役割を決めながら効率よく仕事をする能力が求められます。
また、スケジュールに合わせて作業を進める必要があるため、スケジュール調整や臨機応変な対応をする能力も重要視されるでしょう。
自己PRでは、自分の能力を具体的に説明できるようにしてください。
【例文】
私は、周囲の状況を見て自分が行うべきことを判断することを得意としています。そのため、文化祭実行委員を毎年任され、委員会のメンバーが置かれている状況を正確に見極めながら、「スケジュールを立てる・見直す・必要なフォローをする」という力を発揮しました。コンビニのアルバイトは初めてですが、忙しい時間でも臨機応変な対応ができるスタッフになりたいと考えています。
カラオケスタッフ
カラオケでは、料理を運んだり機器を調整したり、一人のスタッフに多くの能力が求められる傾向があります。
学ぶ意欲が高く、効率よく作業を進められるという点をアピールすれば、即戦力になる人材だと感じてもらえるでしょう。
【例文】
私は、常に最善の方法を考えて行動をするようにしています。家が定食屋を営んでおり休日は両親の手伝いをしていたため、作業効率を意識する癖がついているのだと思います。どのように作業をすれば無駄がないか常に工夫することで、さまざまな仕事を正確かつスピーディーに行えるスタッフを目指します。
【バイト未経験者向け】自己PRの書き方のポイント
アルバイト未経験の方が自己PRを書く時には、次のポイントを意識しましょう。
①自己PR欄を空欄にしない
自己PRが浮かばないという方でも、履歴書の自己PR欄を空欄にしてはいけません。
履歴書は、全ての欄を埋めて提出しなければいけない書類です。
空欄がある履歴書を提出すれば、採用担当者に「マナー違反だ」「やる気がない」と感じられる恐れがあるでしょう。
自己PRに苦手意識がある方でも、この記事を参考に必ず自己PRを書いてください。
②300文字以内にまとめる
履歴書の自己PR欄は、文章量が少な過ぎても多過ぎてもよくありません。
300文字程度の文章を考えて、採用担当者が読みやすい仕上がりにしてください。
もし、100〜200文字以内の自己PRを書く場合には、文字の大きさを工夫して空白部分が目立たないようにするとよいでしょう。
③結論から書く
自己PRでは「私は〇〇な人間です」「私の長所は〇〇です」のように、結論から書いた後に理由・詳細を説明します。
最初に結論が来ることで、採用担当者は自己PRの内容を把握しやすくなり、興味を持って後に続く文章を読み進められるためです。
ただし、書き出しの結論と後半の詳細の内容にズレが生まれないように注意しましょう。
④具体的なエピソードを書く
自分の長所を具体的なエピソードで説明することで、説得力がある内容に仕上がります。
長所だけをアピールしても、採用担当者の心には響きにくいと考えてください。
そのため、自分のアピールポイントを考える時には、学校生活や部活動のエピソードを思い起こしていくとよいでしょう。
また、どんな困難に対応したのか・どのような工夫をしたのか・結果的に得た成果などをポイントに考えてみましょう。
⑤応募先で自分の強みをどう活かせるか書く
応募先で自分の強みが活かせるという点をアピールできれば、採用担当者によりよい印象を与えられます。
即戦力である・応募先に適した人柄であると感じてもらうことで、採用される可能性を高くできるでしょう。
そのため、自分の長所と具体的なエピソードの他に、その長所が応募先でどう活かされるのかを考えてみてください。
まとめ
アルバイトの履歴書に記入する自己PRは、採用担当者に自分がどのような人材であり、応募先にどれだけ適しているかという点を伝える重要な項目です。
自己PRが思い浮かばないという方は、学校生活や部活動のエピソードを思い出してみたり、家族や友人から客観的な意見をもらったりするとよいでしょう。
自己PRが書けない原因・対策をより詳しく知りたいという方は、こちらの記事も参考にしてください。
また、オンラインで履歴書を作成できるサービスキャリレコを活用すれば、履歴書作成にかかる手間を大幅に少なくできます。
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