志望動機では、応募にあたっての意気込みや自分が応募先に適した人材である旨をアピールしなければいけません。
その上、志望動機は自由度が高いからこそ、書きにくいと感じる方は多いようです。
そのため、「志望動機ジェネレーター」のような志望動機作成ツールを活用する方もいます。
今回の記事では、無料で使用可できる履歴書の志望動機作成ツールをまとめました。
ツールを使用する際の注意点もまとめていますので、これから履歴書を作成する方はぜひ参考にしてください。
おすすめの志望動機作成ツール
早速、おすすめの志望動機作成ツールを紹介します。それぞれのツールには特徴があるため、自分が使いやすいツールを選択しましょう。
志望動機クリエイター
志望動機クリエイターは、就活に役立つ情報を就活生に提供するキャリアパークが運営している志望動機作成ツールです。
志望動機クリエイターを活用すれば、自分に最適な志望動機を約3分間という短時間で作成できます。
そのため、履歴書の提出まで時間に余裕がない方にもおすすめです。
また、大手企業に内定が決まった内定者の例文が公開されているため、質が高い志望動機を参考に履歴書作成が進められます。
さらに、応募先の業界・職種に合わせてさまざまなパターンに対応可能なことから、採用担当者の心に響く志望動機が作れるでしょう。
志望動機にありがちな悩みを完全網羅できるツールだといえるでしょう。
就活AI byジェイク
就活AI byジェイクでは、現在の職業の属性や志望動機に盛り込みたいキーワードを箇条書きでまとめるだけで、質の高い志望動機のたたき台が作成できます。
具体的な内容は以下を参考にしてください。
・現在の職業(プルダウン形式)
・就職形式(プルダウン形式)
・応募する企業への志望動機のキーワードや短文を箇条書きで入力
上記の3つの項目に入力するだけで、志望動機のたたき台が完成します。
作成されたたたき台を参考に、違和感がある部分を自分の言葉に置き換えたり、追加・削除したりすれば、自分らしい志望動機が作れるでしょう。
サイトでは志望動機の添削機能も用意されているため、よりよい志望動機を作りたいと考えている方におすすめです。
その他にも、自己PR作成ツールや質疑応答ツールもあり、就活や転職時にチェックするべき内容がサイト内に盛り込まれています。
志望動機作成ツール
就活市場では、さまざまな業界の志望動機を作成できる志望動機作成ツールを提供しています。
志望動機の作成は、普段使いなれているLINEで進められます。
そのため、新しいアプリの活用に抵抗がある方でも使いやすいでしょう。
具体的な志望動機作成の流れは以下の通りです。
1.サイトで表示されるQRコードをスマートフォンで読み込む
2.画面に表示される「就職市場公式LINEアカウント」を確認し「許可する」をクリックする
3.LINEで投げかけられる質問に答えていく
志望動機は10分程度で完成します。志望動機作成ツールは、これまで10,000名以上の就活生が活用しています。
ChatGPT
ChatGPTは自然言語処理技術を用いた高性能AIです。
まるで、人間を相手にしているような感覚で会話や質問に対して返答できるツールです。
ChatGPTは文章作成に長けたシステムであり、質問に答えるのみでなく志望動機などの文章も作成可能です。
例えば「〇〇株式会社への志望動機を400字以内にまとめてください」と入力すれば、指定した文字数に合わせて質が高い志望動機が作成されます。
質問や情報の提供方法により作成される文章が変わるため、履歴書を受け取った採用担当者がChatGPTで作られた文章であるかを確認することは困難だといえるでしょう。
ただし、文章中の言い回しに違和感が出ることもあります。
そのため、作成後は自分の言葉に修正してください。
ELYZA Pencil
ELYZA Pencilは株式会社ELYZAが提供するツールです。
キーワードを入力するだけでAIによる志望動機の文章が完成します。
指定可能なキーワードは最低2個以上〜8個かつ15文字以内で記入する必要があります。
ELIZA Pencilは志望動機に特化したサイトではなく、メール文・ブログ記事・書籍の原稿・ビジネスで使用可能な文章など幅広い文章作成に適したシステムです。
文章を入力すると非常に長い文章も3行に要約できる機能も搭載しています。
志望動機作成ツールを利用する際の注意点
志望動機作成ツールは、履歴書作成を効率良く進めるために有効ですが、以下の注意点を把握しておきましょう。
志望動機作成ツールの活用方法を誤ると、選考に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
注意点1:内容が正確かどうか確認する
志望動機作成ツールを活用する場合には、文章中の情報の正確性を必ず確認してください。
志望動機作成ツールでは、AIを用いてインターネット上に存在するさまざまなテキスト情報から、1つの文章が生成されます。
そのため、AIが参考にした情報が必ずしも正しく最新の情報であるとは限りません。
志望動機に古い情報や誤った情報を記載すれば、調査能力が低い人材だと評価される恐れがあります。
応募先の企業のホームページ等と照らし合わせて、必ず情報の正確性を確認するようにしましょう。
注意点2:ツールで作成した文章をそのまま使用しない
作成された志望動機は、ただ履歴書に書き写すのではなく、文章からアイデアを得て自分の言葉で書き直すことが大切です。
志望動機作成ツールで作られた文章は、自分の言葉ではありません。
志望動機作成ツールの志望動機が優れている場合でも、自分自身の言葉とかけ離れていると、面接の場で採用担当者に違和感を持たれる可能性があります。
また、必ずしも作成済みの文章で用いられた日本語が正しいとは限らないことも理解しておくべきでしょう。
企業が志望動機から知りたい情報
企業は、履歴書の志望動機から何を知りたいと考えているのでしょうか?ここでは企業が知りたい情報についてまとめました。
企業が知りたいと考えている情報を理解した上で履歴書の志望動機を作成すれば、より優れた文章が書けるようになるでしょう。
①会社に貢献してくれる人材かどうか
企業は利益をより大きなものにするために、自社の売り上げに貢献してくれる人材を探しています。
そのため、ただ応募先に勤めたいという意気込みだけでなく、「自分が高いポテンシャルを持ち、入社後に企業で活躍できる人材」だということも伝わる志望動機にしましょう。
応募先に自分の強みや優れたスキルを知ってもらえれば、会社にとって自分が有益な人材であると認められるでしょう。
そのためには、応募先の企業分析と自己分析をしっかり行うことが大切です。
②社風に合う人材かどうか
組織にはそれぞれ違った社風があります。
採用した社員に長く自社で働いてもらうためには、自社の社風に適した人材を見つけることが大切です。
それは、よい条件の企業に就職しても、職場の雰囲気や社風にマッチできない社員は、すぐに会社を辞めてしまう可能性が高いためです。
応募者は事前に、応募先の社風や応募先が求めている人材を把握し、自分が応募先の社風に適した人材か確認しておくことが必要でしょう。
③長期勤務してくれるかどうか
採用活動・社員教育には多くのコストや時間がかかります。
例えば応募者が採用後数ヶ月または一年以内に退職すると、企業は採用活動や社員教育に掛けたコストを回収できず、再度求人を出さなければいけません。
採用後に早期退職をしてしまう社員の採用は、企業にとって大きな損失になります。
このような理由から、採用の現場では長く勤務してくれそうな社員が優先して採用されます。
そのため、志望動機では、長期的に応募先で働きたいこと・入社に対しての意気込みも伝えるべきでしょう。
志望動機を作成する際の重要ポイント
志望動機を作成する際には、以下のポイントを意識してください。以下のポイントを理解していれば、質の高い志望動機が作成できるでしょう。
ポイント1:自己分析をする
自分の強みや新しい職場での展望を明らかにしなければ、魅力的な志望動機は作成できません。この際に、重要な取り組みが自己分析です。
自己分析ができていなければ志望動機作成ツールを用いても、ポイントが明確になれずに期待する効果が得られない可能性があります。
また、自己分析が不足していると、自分が希望しているキャリアパスを見失いやすくなります。
自己分析は、採用のみでなく自分の理想とする未来に進むために欠かせない取り組みです。
ポイント2:志望企業の研究を行う
応募先の企業について企業の公式サイトやSNSから情報を入手し、時間をかけて十分研究してください。
どの企業への応募にも使い回せるような志望動機を書いていても、採用担当者の心を掴むことはできないでしょう。
また、企業が求める人材が分かれば、応募先が自分に適した職場であるかどうかも分かります。
志望動機作成ツールを活用する前に、志望企業の研究や自己分析をまずは自身の手作業で行うことが大切です。
上手な志望動機の書き方
志望動機を書く際は、以下の点を意識してください。以下のポイントを理解していれば、採用担当者に伝わりやすい志望動機が作成できるでしょう。
書き方1:結論を最初に書く
履歴書に限らずビジネスの場全体で心掛けるべきポイントとして、結論は最後ではなく最初に書きましょう。
結論を先に伝えられていると、読む相手に「回りくどい」「最終的に何が言いたいのか分からない」と感じられるような問題が起こらず、伝えたい内容を初めに断言した上で話を進められます。
次に、結論の後に理由を書いて、説得力を高めていくことを意識してください。
最初に結論を書く・話す習慣は、履歴書以外でも意識するとよいでしょう。
書き方2:志望する企業でどのように活躍したいかを書く
自分の強みやこれまで培ってきたスキルを活かして、応募先でどのように活躍したいのかを明らかにします。
具体的には、自分だから可能なこと・応募先でしかできないことを分かりやすく伝えられるとよいでしょう。
自分が応募先でどのような活躍を目指しているのかが伝えられれば、採用担当者に「なぜ貴社を応募したのか」という志望動機をより理解してもらいやすくなります。
書き方3:志望理由を具体的に書く
大半の企業には同業他社が存在します。
そのため、応募先には、その中で自社を選び応募した理由を明らかにしなければいけません。
以下のタイミングの例を参考に、具体的な志望理由を説明できるようにしましょう。
・応募先の商品を知った時
・応募先の会社名を初めて知った時
・応募先のブランドイメージに興味を抱いた時
・応募先について理解を深めたいと感じた時
履歴書の志望動機の書き方については、こちらの記事で詳しく説明しています。より多くの情報を確認したい方は、ぜひご覧ください。
まとめ
履歴書の志望動機作成に苦手意識がある方でも、志望動機作成ツールを活用すれば、効率良く質の高い志望動機を作ることができます。
ただし、志望動機作成ツールで作られた志望動機をそのまま書き写すことは避けるべきでしょう。
志望動機作成ツールで作成した志望動機は、あくまでもヒントとして活用し、自分の言葉で独自性を出すようにしてください。
理想的な使い方ができれば、就活や転職活動をスムーズに進めるツールになるでしょう。