手書きの履歴書を書き間違えてしまった時のショックは大きなものです。ほとんどの場合、最初から書き直しとなってしまいます。
手書きで履歴書を書く場合は、できるだけ間違えないように仕上げたいものです。本記事では、履歴書の書き間違えをできるだけ防ぐための方法を紹介しています。
履歴書を書き間違えて時間を取られたくない人は、ぜひ記事内容をご確認ください。
履歴書の書き間違いがもたらす影響
基本的に履歴書で重要視されるのは書かれている内容ですが、書き間違いがもたらす影響は、以下3つが考えられます。
手書きの履歴書に誤字、脱字などの書き間違いがあったからといって、不採用になるわけではありませんが、書き間違えたことによる影響は少なからずあります。
公的な書類としての信頼度が低くなる
履歴書は応募者の経歴やスキル、志望動機などを記載した公的な書類です。書き間違いがある履歴書は、信頼度が低くなってしまいます。
職種によっては不利になる可能性がある
ライターや編集者などの文字を扱う仕事や、金融業界といった誠実さや信用度が必要な仕事、経理や事務の管理に関わる仕事などは、入社後の仕事に置き換えられて見られやすいため、合否に影響が出てしまう可能性があります。
ほかの応募者と比較したときに不利になる可能性がある
書き間違いは、直接合否に影響が出るわけではありませんが、もしも、ほかの応募者と比較された場合に不利になる可能性があります。
内容が同じくらい魅力がある履歴書を比較したとして、ミスがない履歴書の方が有利となるのは当然の結果といえるでしょう。
採用まで、あと一歩のところで誤字脱字で不採用になるという悔しい結果にならないように、書き間違いのない履歴書に仕上げましょう。
履歴書を書き間違えた場合に企業から思われる印象
履歴書に書き間違いのミスがある場合、企業の採用担当者から以下の印象を持たれてしまう可能性があります。
- 注意力不足
- 仕事への意欲不足
- 真摯さの欠如
履歴書は応募者の経歴やスキル、志望動機などを記載した正式な書類です。
そのためミスがあると、応募者が注意力不足で仕事に向いていないか、仕事への意欲が低いか、真摯さが欠けているのではないかと判断される可能性があります。
また、履歴書は、採用担当者が応募者の人となりを判断する重要な材料の一つでもあります。
ミスによって、採用担当者が応募者に対して良い印象を持てず、不採用になる可能性も高くなります。
よくある履歴書のミスは以下の通りです。細かいミスでも連続すると、採用担当者に対してマイナスの印象を与えてしまいます。
- 誤字脱字
- 記入漏れ
- レイアウトの不備
- 誤った情報の記載
誤字脱字や記入漏れはもっともありがちなミスです。また、レイアウトの不備や誤った情報の記載も、ミスとして判断されます。
採用担当者の期待値は、応募者がミスをしないよう、細心の注意を払って履歴書を作成することです。
誤字脱字や記入漏れがあると、採用担当者の期待に応えられなかったと判断され、マイナスの印象を与えてしまうでしょう。
履歴書を書き間違えない方法
誤字脱字や記入漏れは、上記で説明したとおり、マイナスな影響を与えてしかねないため履歴書の作成において書き間違いのミスに気を付けましょう。履歴書を書き間違えないために、4つの方法を紹介します。
下書きを作成する
下書きをすることで、内容をじっくり確認しながら作成でき、ケアレスミスを防ぐことができます。
下書きには、内容を整理して、読みやすくまとめる効果もあります。特に、志望動機や自己PRなどの自由記入欄は、採用担当者に自分のことをアピールする重要なポイントです。
履歴書作成に下書きを挟むと、伝えたいことを明確にまとめることができるため、採用担当者に好印象を与えることができます。
レイアウトやフォントサイズなどを事前に決めることによって、見栄えの良い履歴書を作成ができるのも、下書きの強みです。
履歴書は、採用担当者が応募者を判断する上で、重要な書類です。誤字脱字や記入漏れのない、丁寧に作成された履歴書を提出することで、好印象を与えることができます。
手書きの履歴書を作成する際は、必ず下書きをするようにしましょう。
できるだけ期日に余裕を持つ
履歴書はできるだけ期日に余裕を持って仕上げるようにしましょう。
時間に余裕を持つことで、書き直す時間も作れて、誤字脱字や記入漏れを防ぐことに繋がり、内容をじっくり考えて仕上げることができるため、より魅力的な内容に仕上がった履歴書を提出できます。
誤字脱字や記入漏れの書き間違いは、履歴書の作成において避けたほうがいいミスです。
また、履歴書は採用担当者に自分のことをアピールする重要な書類です。期日までに余裕を持って履歴書を仕上げて、最高の自己アピールができるように準備しておきましょう。
誤字脱字や記入漏れのない、丁寧に作成された履歴書の提出は、他の応募者との差別化にも繋がります。
完璧な履歴書に仕上げるためのポイントをまとめました。
- 提出期限の1週間前には、履歴書の作成に取り掛かる
- 下書きを必ず作成して、誤字脱字や記入漏れがないかを確認する
- 複数回に分けて確認して、ミスがないかを確認する
- 家族や友人に確認してもらって、第三者の目から見ても問題ないかを確認する
書き直しや見直し、第三者に見てもらうためには、期日までに余裕をもつことが大切なことが分かります。
履歴書を作成する環境を整える
間違いのないしっかりとした履歴書を作成するには、整理整頓された環境が必要です。
整った環境下では集中して作成に取り掛かることができるため、ミスを最小限に抑えることができます。結果として、採用担当者へ好印象を与える、魅力のある履歴書へ仕上がります。
魅力的な履歴書を作成するための環境を作るには、具体的に次の点に注意しましょう。
良い環境で、下書きも忘れずにしっかり行えば、立派な履歴書ができあがります。まずは、作業環境を見直してみてはいかがでしょうか。
履歴書作成のサイトやアプリを使う
特に手書きや履歴書に指定がなければ履歴書はパソコンやアプリを使って作成した方が良いでしょう。
作成する時間もかからず、修正や変更が簡単にできます。また、レイアウトやフォントサイズの変更にもすぐに対応できるのは、デジタル履歴書ならではの強みです。
デジタル履歴書作成の際は、履歴書作成のサイトやアプリが活躍してくれるでしょう。履歴書作成のサイトやアプリを利用することで、以下のメリットがあります。
- テンプレートやフォーマットが豊富に用意されている
- 誤字脱字や記入漏れを防ぐための機能が搭載されている
より正確かつ効率的な履歴書作成に、履歴書作成のサイトやアプリはうってつけです。自分にぴったりのサイトやアプリを見つけて、履歴書作成に活用してみてはいかがでしょうか。
履歴書を書き間違えた際の対処法
もしも、履歴書を書き間違えてしまった時のための対処法を3つ、紹介します。
新しく書き直す
基本的には、履歴書を書き間違えた時は、新しく書き直します。その理由は次のとおりです。
- 正式な書類としての信頼度が低くなる
- 職種によっては不利になる可能性がある
- ほかの応募者と比較したときに不利になる可能性がある
- 採用担当者が応募者に対してマイナスな印象を持ってしまう
履歴書は公的な書類同等と扱われるため、信頼度が多少なりとも低くなる可能性があります。その他、不採用に直接影響しなくても、誤字脱字がもたらす影響や、企業の採用担当者から思われる印象によってはマイナスになる可能性があります。
履歴書は、採用担当者が応募者を判断する上で、重要な書類です。ベストな履歴書は、書き間違いのミスが無く、内容が魅力的な履歴書です。時間に余裕をもって作成し、書き直すことが望ましいです。
二重線や訂正印で修正する
二重線や訂正印の修正方法は、修正液や修正テープよりも正式な書類としての信頼性が高く、見栄えも良いため、一般的に推奨されている修正方法です。
二重線で修正する場合は、間違えた箇所を二重線で消し、その上から正しい内容を書き直します。訂正印で修正する場合は、間違えた箇所を二重線で消し、その上に訂正印を押します。
二重線や訂正印の修正方法を行う際には、以下の点に注意しましょう。
- 二重線は、誤字脱字が隠れない程度に引く
- 訂正印は、誤字脱字が隠れる程度に押す
- 二重線や訂正印の周りに、余白を空ける
なお、二重線や訂正印の修正方法は、履歴書の種類によっては、使用が認められていない場合があります。履歴書を作成する際には、必ず応募先企業の指定を確認しましょう。
提出後に間違いに気づいた場合は連絡を入れるか再提出する
履歴書を提出した後、間違いに気がついた場合は再提出が望ましいです。学歴や経歴、資格など間違えたまま話が進んでしまうと、後々トラブルに発展してしまう可能性があります。
履歴書を事前に提出する場合、郵送やメール添付など方法はいくつかありますが、先方へ履歴書再提出の旨を伝える流れは同じです。
連絡を入れた後、早急に正しい履歴書を応募先企業へ送りましょう。
履歴書を修正する際にやってはいけないこと
履歴書の修正では、やってはいけないことがあります。印象が悪くなる履歴書作成について、3つのポイントにて説明します。
修正テープや修正液を使う
履歴書の訂正に修正テープや修正液を使ってはいけません。その理由は次の通りです。
- 正式な書類としての信頼性が低くなる
- ミスの隠ぺいを疑われる可能性がある
- 見栄えが悪くなる
履歴書は、採用担当者が応募者の人となりを判断する上でとても重要な書類です。修正液や修正テープを使って修正した履歴書は、マイナスの印象を与えてしまうでしょう。
また、履歴書を修正するときに、修正液や修正テープを使ってはいけません。
間違えた際は、書き直しが一番ベストですが、書き直しができないときは、二重線や訂正印で修正しましょう。
二重線や訂正印は、正式な書類としての信頼性が高く、見栄えも良いため、一般的に推奨されています。
砂消しゴムで削る
砂消しゴムで削れば修正テープよりもうまく誤魔化せるかも?と考える人もいるかもしれません。
しかし、砂消しゴムを使った訂正も、修正液や修正テープと同様に、使ってはいけない修正方法です。
砂消しゴムで紙を削ると用紙が薄くなり、破れやすくなります。正式な書類としての信用度は著しく低下するでしょう。
見栄えも悪くなり、よく見ると修正していることがはっきりわかるため、二重線や訂正印による修正か最初から書き直した方が無難です。
消せるボールペンで書く
消せるボールペンや鉛筆、シャープペンシルでの履歴書作成は、誰でも後から修正ができるため履歴書作成には使えません。
改ざん可能な書類は、誰が修正したものか分からないため信頼性が低くなります。履歴書作成に使う筆記具は消せないボールペンを使いましょう。
水性ボールペンは滲みやすく、ちょっとしたはずみで履歴書が汚れてしまうため、インクが乗りやすい油性ボールペンの利用がおすすめです。
まとめ
手書きの履歴書を間違えずに書くためには、下書きや時間に余裕をもって取り掛かることが大切です。鉛筆など消せる筆記具で下書きした後に、ボールペンなどで清書するようにしましょう。
可能であればサイトやアプリを使ったデジタル履歴書の活用も有効です。デジタル履歴書では、もし間違えた場合でも簡単に修正できます。
自分にぴったりの良い方法にて、効率よく履歴書を作成しましょう。