バイトの履歴書の本人希望欄に「何を書いたらよいのか分からない」と感じる方は多いようです。
本人希望欄は文字通り、応募先に自分が希望したいことを書くための項目ですが、希望することがない・希望はあるもののどう表現するべきか分からない方もいるでしょう。
今回の記事では、バイトに応募する際の履歴書の本人希望欄の書き方について詳しくまとめました。
バイトの履歴書の本人希望欄には何を書く?
アルバイトに応募する際の履歴書の本人希望欄には、具体的に次のようなことを記入してください。
本人希望欄に書いた方がいいこと
バイトの履歴書の本人希望欄に書くべき内容の例は次の通りです。
・連絡が取りやすい時間帯・曜日
・シフトに入れる時間・曜日
・勤務開始希望日
・希望の職種
・希望の勤務地
・通勤手段
このような希望をあらかじめ記載しておくと、採用担当者がスムーズに選考を進められます。
また応募者自身も、上記のような最低限お願いしたい希望を伝えることで、採用後も仕事が続けやすくなるでしょう。
本人希望欄に書かない方がいいこと
履歴書の本人希望欄に書くべきではないことは、「絶対条件ではない希望」です。
例えば、複数の勤務地から近い場所に暮らしている方が「〇〇店の方が通勤しやすい」という希望を出すと、わがままな印象になる恐れがあります。
また、給与や待遇面に関する希望も本人希望欄に書くことは控えてください。
給与や待遇に譲れない希望がある方は、履歴書ではなく面接または採用後に採用担当者と交渉するようにしましょう。
【例文付き】バイトの履歴書:本人希望欄の書き方
この章では、バイトの履歴書の本人希望欄の書き方を例文付きで紹介します。
①連絡可能時間帯の書き方
面接日の調整や合否連絡をスムーズに進める目的で、連絡可能時間帯を履歴書の本人希望欄に記載しておきましょう。
連絡可能時間帯は、応募先のお店または企業の営業時間内を設定することがポイントです。
それは、採用担当者が応募者と連絡を取りやすくするためです。
【例文】
「今月末まで〇〇でアルバイトをしているため、平日の8時〜15時は電話に出られません。留守番電話に伝言を残していただければ、折り返しご連絡を差し上げます。」
「大学の講義のため、平日は16時以降に連絡をいただけると幸いです。土日祝日は電話に出られない時間帯はありません。」
②勤務開始可能日の書き方
採用後に自分が応募先で働き始められる日程を明らかにしておくと、採用担当者が選考を進めやすくなります。
特に、急ぎで人材を確保したいと考えている応募先では、勤務開始可能日が重要なチェックポイントになるでしょう。
勤務開始可能日は、「◯月頃」「◯月上旬」のような曖昧な書き方ではなく、「◯月◯日」と明確な日付を記入してください。
【例文】
「◯月◯日から勤務可能です。」
「5月中は今のアルバイト先で仕事をしているため、6月1日から勤務可能です。」
③希望勤務日数・時間の書き方
勤務を希望する日数・時間・曜日を事前に明らかにしておくと、採用後にシフトの希望を伝えやすくなります。
また、学生の場合は「テスト期間中は勤務が難しい」などの情報もあらかじめ記載しておきましょう。
希望のシフトを記載する際は、「〇時~〇時」「〇月と〇月はテスト期間」など具体的に表現してください。
【例文】
「週3日、8時〜15時まで勤務可能です。」
「5月と11月のテスト期間中の勤務については、別途相談させていただけると幸いです。」
「平日は18時以降、土日祝日はフルタイムで勤務できます。」
④希望勤務地の書き方
複数の勤務地でバイトを募集している場合には、希望する勤務地を書くこともできます。
その場合には、希望と共に理由を必ず明らかに記してください。
もし、明確な理由がない場合は、勤務地の希望を限定しない方がよいでしょう。
【例文】
「家庭の事情で、自宅から電車で通える範囲での勤務地を希望いたします。」
「介護が必要な家族がいるため、〇〇店または〇〇点での勤務を希望いたします。」
⑤希望職種の書き方
複数の職種でバイトを募集している求人に応募する際には、本人希望欄で希望する職種を明らかにしましょう。
この際、求人内容に書かれた表記で書くことがポイントです。
例えば「調理アシスタント」と書かれている求人に「調理補助」と表記してはいけません。
それは、採用担当者が混乱する恐れがあるためです。
【例文】
「ホール接客を希望します。」
「キッチン業務を希望いたします。」
⑥希望の通勤手段の書き方
公共交通機関以外に希望する通勤手段がある場合には、その旨を明らかにしましょう。
ただし、応募先によってはその希望が認められない場合があることも知っておいてください。
禁止されている通勤手段ではないか、募集要項を確認したうえで記入してください。
また、車やバイクでの通勤を希望する場合には、駐車場・駐輪場の有無も確認しておきましょう。
【例文】
「自転車での通勤を希望します。」
「可能であれば、バイクでの通勤を希望いたします。」
⑦特記事項がある場合の書き方
学生の場合、長期休みやテスト期間にバイトの希望が変わるものです。
応募の段階でスケジュールが分かっている方は、本人希望欄を活用して特記事項を説明しましょう。
そうすることで採用担当者が、スタッフ同士のシフト調整をイメージしやすくなるためです。
【例文】
「夏季休業中は土日以外の平日もフルタイムで勤務できます。」
「5月末から6月中旬までは試験のために勤務が難しいです。」
⑧特に希望がない場合の書き方
本人希望欄に書く内容がない方も、本人希望欄を空欄で提出してはいけません。
履歴書は全ての項目を埋めて提出するべき書類です。
履歴書に空欄の項目があると、採用担当者に「書き忘れかもしれない」と思われてしまう可能性があります。
また、「特になし」と記載することも避けてください。
それは、応募への意欲が低いと思われてしまう可能性があるためです。
「勤務条件は、貴社の規定に従います」と記入しましょう。
バイトの履歴書の本人希望欄に関するQ&A
最後に、バイトの履歴書の本人希望欄に関するよくある質問と答えをまとめました。
Q1 本人希望欄は空白でもいい?
本人希望欄を記入せず空欄のまま提出すると、「記載漏れかもしれない」と勘違いされる可能性が考えられます。
また、「特になし」と本人希望欄に書いた場合、「応募への意欲が低い」とマイナスの評価を受けてしまうリスクがあるでしょう。
本人希望欄に何も書くことがないという方は、「貴社の規定に従います。 」と書き、空白のまま履歴書を提出しないようにしてください。
Q2 休日の希望は書いてもいい?
絶対に譲れない条件として休日を希望する場合には、本人希望欄でその曜日や日程と理由を明らかにしてください。
例えば「テスト期間中は勉強にしなければいけない」「部活動を行っている」「持病のための通院」「家庭の事情」などによる休みの希望は、自己中心的な内容とは言えないでしょう。
ただし、「好きなバンドのライブのため」「友人と過ごし時間を確保するため」のような、プライベートな理由で休日の希望を出すことは避けてください。
Q3 扶養範囲内で働きたい場合の書き方は?
配偶者や家族の扶養範囲内でバイトをする方は、本人希望欄を活用して扶養範囲内の勤務を希望することを明らかにしましょう。
採用された後に申告すると、トラブルになる可能性があります。
採用担当者とシフトの認識のズレが生まれないようにするためにも、扶養範囲内の勤務希望は必ず採用される前に伝えてください。
具体的には、「夫の扶養範囲内での勤務を希望」「年収103万円以内の勤務を希望します」のような説明をするとよいでしょう。
Q4 特に希望勤務時間がない場合の書き方は?
特に希望の勤務日数・希望の勤務時間がなく応募先の営業時間内ならいつでも働けるという方は、連絡が取りやすい時間帯や希望する勤務地・職種など、その他の希望のみを履歴書の本人希望欄にまとめます。
何も希望がない方は、「貴社の規定に従います。 」と書けばよいでしょう。
まとめ
バイトの履歴書の本人希望欄は、採用担当者に自分の希望する働き方や連絡しやすい時間帯を伝えるためにあります。
この記事を参考に、正しい書き方で本人希望欄を埋められるようにしましょう。
また、アルバイトの履歴書の作成方法については、次の記事も参考になります。