転職活動をしているのになかなか書類選考が通らず、面接のチャンスが得られないと悩んでいる方は多いです。
もちろん複数の企業に応募して全企業が書類選考を通ることは困難ですが、全てまたは大多数の応募が書類選考で落ちてしまう場合には、何らかの原因があるのかもしれません。
今回の記事では、転職活動中に書類選考が通らないという方に向けて、その原因と応募の際に知っておくべきポイントについてまとめました。
転職の書類選考で通らない理由
転職活動中の書類選考が通らない原因には、次のようなものがあります。これらの原因が複数重なり合っている場合も考えられるでしょう。
競争率が高い企業に応募している
応募数が多く採用予定人数が少ない企業は必然的に競争率が高まり、より優れた人材しか面接のチャンスが得られません。
競争率は求人募集を見て確認出来るものではありませんが、好条件の求人は人気が集まりやすいと考えておけば良いでしょう。
経験やスキルが不足している
多くの企業では中途採用に「実践力」を求めているため、募集をかけた応募条件よりも経験・スキルが不足している人材は、面接まで行う必要はないと判断するでしょう。
未経験であるのにリーダー職に応募するなどが分かりやすい例です。また分かりやすく「〇〇資格保有者に限る」「〇〇スキル必須」などの応募条件を満たしていない方も選考対象外になります。
年齢が高い
厚生労働省では、年齢によって転職の可否が決まってしまう状態を避ける目的で、基本的に求人票で年齢を限定してはいけないと定めています。
ただし、多くの企業では成長が期待でき長く勤めてくれる若い人材を求めているものです。
そのため求人票に年齢制限はないけれど、年齢が原因で書類選考に通らないことはあるのです。
転職回数が多い
企業は人材採用・人材育成に多くの費用を費やしており、すぐに辞めてしまう人材は採用を控えたいという気持ちが強いです。
これまでの転職回数が多過ぎる人材は不安視されやすいでしょう。
応募している企業の数が少ない
2〜3社のみに応募して全て書類選考で落ちてしまったとしても、さほど問題ではないでしょう。
そもそも応募した企業が少なければ、書類選考も通りにくくなります。
特に競争率の高い業界では、多くの企業に応募しなければなかなか面接のチャンスが得られないものです。
応募書類に不備がある
応募書類に不備があることに気が付かないままでいると、何社に応募しても書類選考で落とされる可能性が高いです。
応募書類の不備は多くの場合企業に迷惑のかかる問題ではありませんが、採用担当者に「慎重性に欠ける」「転職後もミスをする可能性が高い」と感じられる恐れがあるのです。
また、書類に不備がなくても文字が汚い・字が小さ過ぎるなど読む相手のことを考えていない応募書類は不採用の原因になります。
条件に高望みをしている
一般的には給与や福利厚生が良い求人ほど求められる応募条件も厳しくなります。
転職活動ではステップアップを希望する方が多いと思いますが、自分の能力以上の求人ばかりに応募しても採用には繋がりにくいでしょう。
転職理由や空白期間が曖昧
転職回数は多くはないものの、履歴書の職歴に空白の期間がある方やそもそもの転職理由が曖昧な応募書類は、採用担当者に不信感を抱かせる恐れがあります。
特に競争率の高い企業では、あえて経歴が不透明な応募者が選ばれることは少ないでしょう。
志望動機が弱い
応募先を志望した動機と熱意が伝わらない応募書類は選ばれにくくなります。
経験やスキルが応募条件をクリアしていたとしても、他の応募者の志望動機に敵わなければ、面接のチャンスが手に入りにくいのです。
企業の求める人物像と合わない
企業では経験やスキルなど分かりやすい応募条件とは別に、求める人物像が設定されています。それは求人の職種によって変わる場合もあります。
さらに、企業が求める人物像は求人票から推察しにくいでしょう。
書類選考で企業が見るポイント
次に、書類選考で企業が見るポイントをまとめました。自分の応募書類を確認してみましょう。
求めている人材要件を満たしているか
応募条件が設定されている求人では、まずその要件を満たしているのかが確認されます。
特に応募のために必要な資格や経験年数が明らかになっているのなら、条件をクリアしていることを確認した上で記載漏れに注意してください。
経験やスキルが十分か
先ほどもお伝えしたように、企業は中途採用者を即戦力と考えて一定の経験とスキルを求める場合が多いです。
自分の経験やスキルを伝えるには所持資格を書くだけではなく、具体的にどのような業務の中で何の役割を行なっていたのか・今後期待してもらいたい活躍について説明出来ると良いでしょう。
長く働いてくれるか
採用・人材育成のコストを最小限に抑える目的で企業は採用者に長く働いてほしいと考えています。そのため企業は応募者の転職回数・在職期間・退職理由を確認しするのです。
転職回数が多い方は理由を明らかにするだけでなく、転職先では長く働きたいというアピールも必要でしょう。
書類選考の通過率を上げるコツ
書類選考の通過率を上げるには、以下のコツを把握すると良いでしょう。
経験やスキルに合う応募先を選ぶ
まず自分の経験やスキルに適した応募先を選択します。スキルアップを希望する場合でも、あまりに無謀な高望みをするのは辞めましょう。
ただし多少応募条件に沿わない方でも熱意や経験が評価されて採用につながることもあります。
印象に残るキーワードを入れる
企業の求人票に記載されているキーワードを使うと、採用担当者に強い印象を残せる可能性があります。
例えば「マネジメント力の高い人材を募集」というキーワードが記載されている場合、自分のマネジメント力の高さが分かりやすい経歴について詳しく書くと良いでしょう。
読み手を意識した、わかりやすい内容にする
履歴書や職務経歴書は誰が読んでも分かりやすい仕上がりでなくてはいけません。びっしりと細かな字を書いたり、専門用語を多用するなどの行為は避けるべきなのです。
どう記載すれば読む人に伝わるのかを考え、相手に良い印象を与えらる応募書類を作りましょう。
企業が懸念する経歴を払拭する
多くの企業が懸念点と感じる転職回数の多さ・在職期間の短さ・長期間働いていない期間があるなどの要素を払拭するために、その理由を明らかにしておきます。
例えば、退職後〇〇の資格取得のために一定期間転職活動を行わなかった・語学のために海外留学をしていたなど、はっきりとした理由があれば懸念点をカバー出来るのです。
転職理由がネガティブなものである時には、その経験から今後どうしていきたいのかをアピールしてください。
転職エージェントを使う
転職エージェントを使えば自分の応募書類の改善点が明らかになり、より効率良く転職活動が進められます。
応募先の競争率や応募先が求める人物像もアドバイスしてもらえるでしょう。
限られた期間に転職活動を成功させたいと考えているのなら、転職エージェントの利用をおすすめします。
まとめ
転職活動で書類選考がなかなか通らないという方は、原因について考えてみるべきです。
例えば応募書類に問題があった場合は、多くのチャンスを逃してしまう恐れがあるのです。
何社に応募しても書類選考に通らないのであれば、この記事で紹介した問題点に該当していないかを確認しましょう。