どんなに気をつけていても、Web面接中に通信トラブルが発生する可能性はゼロに出来ません。通信トラブルのせいで面接に落ちることはあるのでしょうか?
面接がオンラインで実施されることが一般的になった今では、対面の面接では心配する必要がない通信トラブルについて気をつけなくてはいけなくなりました。
今回の記事では、Web面接を予定している就活生や転職希望者に向けて、Web面接の通信トラブルについて対処法や予防法も含めて説明しましょう。
Web面接での通信トラブルは結果に影響するのか
結論から言えば、WEB面接での通信トラブルが面接の結果に悪い影響・悪い印象を与えることはありません。
なぜなら、通信トラブルは応募者の責任で発生するとは限らないためです。しっかりとした準備をしたとしても、何らかの問題が起こる可能性があります。
ただし、通信トラブル発生時の対応は判断基準になります。
例えば、通信トラブルが発生して動揺し取り乱してしまった・通信トラブルは仕方がないと開き直って何もしなかったなどの行動はマイナス評価だと言えるでしょう。
通信トラブルが発生した時には冷静に対処し、相手に通信トラブルが発生している事実を伝えた上で指示に従ってください。通信トラブル発生時の適切な対応については、後の章を参考にしましょう。
Web面接でよくある通信トラブル
WEB面接で発生しやすい通信トラブルには、次のようなものがあります。
・Web面接で指定されたツールが起動しない(送られてきたURLに入れない)
・面接中に映像がフリーズするまたは動きが悪くなる
・面接中に向こうの音声が聞こえなくなるまたは音が途切れる
・面接中に自分の音声が向こうに届かなくなるまたは音が途切れる
・面接中にノイズが入る
・面接中にハウリングする
また、突然WEB面接が中断してしまう事例も多いです。
通信トラブルの原因
通信トラブルの原因は多岐に渡り、個人で原因が特定出来ない場合もあります。ここでは代表的な通信トラブルの原因を紹介しましょう。
通信環境が悪い
Web面接で発生する通信トラブルの大半は通信環境の影響を受けています。
Web面接では一定レベルの通信速度が求められることから、通信環境が悪ければ画質が劣る・音声が途切れる・面接が中断するなどの問題が起こるでしょう。
アクセスが集中している
普段通信環境が安定していても、アクセスが集中してインターネットに負荷がかかると一時的に通信速度が遅くなります。
自宅でWeb面接を受ける場合は、他の家族にインターネットの使用を控えてもらうべきでしょう。
特にアプリや動画のアップデート・ダウンロード作業はインターネットに負荷がかかります。
OS、アプリがアップデートされていない
OSやアプリが最新の状態でないと、うまく電波が受信出来なくなる場合があります。普段からOSやアプリのアップデートを確認し、常に最新の状態を維持出来るようにしましょう。
通信トラブルが起きた際の対処法
先ほどもお伝えしたように、通信トラブル自体は応募者のマイナス評価につながりません。
しかし、通信トラブル発生時の対応は面接官に見られていると考えるべきでしょう。通信トラブル発生時の対処法をまとめたため、ぜひ参考にしてください。
あわてない
まず何よりも大切なポイントは、Web面接が突然中断したり面接官の声が聞こえなくなっても慌てないことです。
通信トラブルは誰にでも発生する可能性のある問題です。想定外の事柄に動揺する気持ちを隠し、冷静な対応が出来るようにしてください。
通信トラブルに慌てる様子が面接官に見られてしまうと、イレギュラーな問題に冷静に対応出来ない人間と思われる恐れがあります。
面接官へ状況を正確に伝える
面接官からは問題なくWeb面接が出来ているのに、応募者側から見ると音や画像に問題が起こっていることもあります。
相手の声が聞き取りにくいような状態で面接を続けてしまうと、正しい返答が出来ずマイナス評価になる可能性が考えられるでしょう。
通信トラブル発生時には、現在どのような状態であるかを面接官に正確に伝えてください。
具体的な説明の例は下記の通りです。
申し訳ありません、音声が途切れ途切れになっており、聞き取りにくい状態です」 「申し訳ありません、現在こちらの画面では映像がフリーズしております」 |
もし自分の音声が面接官に伝わらないようであれば、Web面接で使用しているツールのチャット機能を使いましょう。
ツールの機能全体が使用出来ない・ツールが落ちてしまった場合は、直接電話をかけてください。
面接官の指示に従う
Web面接で通信トラブルが発生することは珍しい問題ではないため、面接官は通信トラブルに慣れています。通信トラブル発生時の対応も決まっているでしょう。
そのため、通信トラブル発生時は自分の判断で動かずに今後の対応をどうするべきか面接官に尋ねてください。
Web面接で通信トラブルが発生した時の面接官から与えられる指示の例は次のようなものです。
・指定したURLやツールに入り直す
・アプリを閉じて再起動する
・パソコン自体を再起動する
相手の声が聞こえないまたは画面がフリーズしているからといって、勝手にパソコンを再起動するなどの作業をしてはいけません。
そのような行動があると、指示を仰がずに勝手に動いてしまう人間だと思われる可能性があります。
Web面接後に謝罪メールを送る
Web面接の通信トラブルは必ずしも応募者の責任とは限りません。しかし、面接官に手間をかけた事実に対して面接終了後に謝罪メールを送りましょう。
機器や通信環境のせいにせず、素直に謝罪を伝えることが大切です。
謝罪のメールの例文
本日は貴重なお時間をいただいたにも関わらず、Web面接が中断してしまい、誠に申し訳ございませんでした。 今後は、面接中に通信トラブルが発生しないように注意いたします。 本来、直接お詫びするべきところ、メールでの連絡となりますこと重ねてお詫び申し上げます。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 |
通信トラブルを回避するための予防策
Web面接中の通信トラブルを回避するためには、次のような対策が有効です。事前に十分な準備をしておきましょう。
Web面接で使用するツールを使っておく
Web面接の前には事前に面接で使用するツールが指定されますが、Web面接直前まで使わないままにしておくと、ツールが開けない・アップデートが必要なことに気づけない恐れがあります。
Web面接で使用するツールはログイン方法を確認するだけでなく、基本的な機能も使いこなせるようにすることをおすすめします。
OS・アプリは最新の状態にする
Web面接で使用するパソコンやスマホなどのデバイスのOSやアプリは事前にアップデートを確認し、常に最新の状態を維持してください。
アップデートに何時間も時間がかかる可能性も考え、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
最新の状態でなければ使用出來ない機能が存在することも珍しくありません。
通信環境を確認しておく
Web面接を受ける環境の通信速度が十分であるかを知るために、無料のサービスやアプリを使用して通信速度を測っておきましょう。
Web面接には20〜25Mbps以上の通信速度が必要です。
通信速度が低い場合は、事前に通信環境の見直しをする必要があります。
まとめ
Web面接中の通信トラブルは面接の合否を左右しませんが、トラブルに対する対応は判断基準になります。
十分な準備をして通信トラブルを予防することも大切ですが、通信トラブル発生時に慌てず落ち着いて面接官に状況を説明し、面接官の指示に従えるようにしてください。