新しい働き方が定着したことで、人事採用にweb面接を選択する企業が増えています。しかし、通常の面接に比べてweb面接に関しての情報はまだ少なく、web面接に向けての準備に戸惑っているという方も多いでしょう。
この記事では特に、web面接を受ける際の服装・髪型・メイクなどの身だしなみに関する注意点をまとめました。これからweb面接を受けるという方は、ぜひ参考にしてください。
web面接の服装
オンラインだからと言って、ラフな格好でweb面接を受けてはいけません。web面接でも対面の面接と同じような服装を着用するべきです。また、web面接を受ける際の背景に来る壁の色と、同じ色のスーツは避けた方が良いでしょう。
スーツは、ジャストサイズで無地の黒・ネイビー・グレーなどの無難な色のスーツを着用します。サイズが大きすぎる・小さすぎるスーツは画面越しでも分かるため、きちんと自分に合ったサイズを選んでください。
シャツなどのインナーは派手な色を避け、しっかりアイロンをかけるかクリーニングに出しておきます。
ネクタイを締める場合は、シャツの一番上のボタンまで止めてネクタイをつけましょう。シャツのボタンを全て止めた時に「苦しい」と感じるのであれば、シャツのサイズを見直す必要があります。
また、シャツと同じようにネクタイもシンプルな柄やカラーを選びます。面接直前には、ネクタイが曲がっていないかを確認してください。
応募する業界に合わせて、ライトグレーやベージュのスーツやインナーで華やかさをアピールすることもあります。スーツのボトムスはパンツでもスカートでも構いません。
web面接の髪型
web面接は対面の面接よりも表情が分かりにくいため、顔まわりが隠れないようにします。整髪料などを使って、多少頭を動かしても髪が落ちない工夫をしておきましょう。
前髪が目にかからないように髪をセットします。明るすぎる髪色は面接官に不真面目な印象を与えてしまう可能性があるため、髪色を黒もしくは暗めの茶色にしておくと良いです。
流行や格好良さを求めるのではなく、清潔感を最優先に考えた髪型にしてください。
また、ロングヘアーの方は髪の毛を結び、目や顔まわりに髪の毛がかからないようにしてください。髪をまとめるために使うヘアアクセサリーも黒や茶色の落ち着いた色を選びます。
眉毛が出ていると表情が分かりやすいため、必要であれば前髪の長さを調整すると良いでしょう。
web面接のメイク
対面の面接では薄いメイクが良いと言われますが、画面越しになるとナチュラルメイクがすっぴんのように見えてしまう可能性もあるため、通常より少し濃い目のメイクを意識しましょう。
濃い目と言っても派手なカラーを使うのではなく、顔色を良くしたり、明るい表情を引き出したりするためのメイクだと考え、ナチュラルなカラーで仕上げます。
メイクの加減が分からない時には、事前に録画機能などを使って画面越しに自分がどう映っているかを確認しておくべきです。
web面接のマスク
新型コロナウイルス感染防止のため、現在ほとんどの方がマスクをして生活しています。web面接はオンラインであるため、自宅で1人でweb面接に参加する場合は、マスクをする必要はありません。
自宅以外かつ周囲に人がいる状況でweb面接を受けるのであれば、マスクをしたまま面接に参加することも出来ます。ただし、マスクをするとどうしても声が聞き取りにくくなる恐れがあるため、可能な限り着用しない方が良いでしょう。
web面接でマスクをする時のポイント
web面接でマスクをする時には、白かグレーのシンプルな色やデザインを選びます。マスクをすると自分の表情が相手に伝わりにくいため、無表情と思われないように口角を上げて微笑みを意識するなどの工夫が必要でしょう。
また、いつも以上にハキハキと話すように心がけ、相手に声が通りやすくしてください。マイク付きのイヤホンを使うと、聞き取りにくさが軽減出来る可能性があります。
(web面接のイヤホンについては、こちらで詳しく解説しています。「web面接でイヤホンを使ってもいいのか?イヤホンの選び方と使用時の注意点を解説」)
web面接の身だしなみに関するよくある疑問
ここでは、web面接の身だしなみに関してよくある質問をまとめました。
「服装自由」と言われた場合は何を着るべき?
事前に応募先から「服装自由」と言われた場合でも、スーツを着てweb面接を受けることはマナー違反ではありません。
スーツ以外の服でweb面接を受けたいのであれば、オフィスカジュアルを意識すると良いでしょう。具体的には派手な色でないシャツ・ジャケット・ズボンやスカートなどを選びます。
オフィスカジュアルが難しいと感じる方は、スーツを選択しておきましょう。
「私服で構いません」「私服で参加してください」と言われた場合は何を着るべき?
アパレル業界の面接で、応募者にファッション性が求められているケースでは、スーツではなく私服でのweb面接を指定される場合があります。
自分のセンスをアピールするのも良いですが、清潔感が感じられる服装が好ましいでしょう。アパレル業界以外であれば、私服よりもきちんとした印象を受けるオフィスカジュアルを意識してください。
画面に映る上半身だけスーツを着るのはアリ?
web面接でカメラに映るのは上半身だけなので、スーツを上半身だけ着用するという方もいます。しかし、何かの拍子で私服のズボンやスカートが映り込んでしまったら、面接官に悪い印象を与えてしまうでしょう。
また、相手から自分がどのように見えているかを把握することは非常に難しいため、どこから見られても問題のない身だしなみをするべきです。
万が一の事態にならないように、web面接で合っても必ず全身の身だしなみを整えてください。
夏の面接でクールビズと言われたら?
最近はビジネスシーンでもクールビズが浸透しましたが、面接の場では季節に関係なくジャケットやネクタイを着用するべきでしょう。特にweb面接の場合は、基本的に暑い中の移動もないため、涼しい服装を選択する必要はありません。
自宅以外の場所でweb面接を受ける時には、汗染みに注意し、落ち着いた状態で面接が受けられるようにしてください。
画面越しだと顔色が悪く見える気がする…
画面で見ると自分の顔色が悪く、暗く映ることもあります。照明の位置などによってはどうしても顔に影が出来てしまう可能性も考えられるでしょう。
白い布やボードを使って簡単なレフ板を作ったり、顔にライトを当てたりするなどの方法で顔色を良く明るい印象に変えてください。
まとめ
web面接の身だしなみは、対面の面接と同じように気を配る必要があります。画面越しだからと言って、油断してはいけません。
面接官は何人もの応募者を見てきています。身だしなみの乱れに厳しい目を持っていると考えて、面接の準備を行うべきでしょう。
身だしなみの手入れは簡単に出来ることなので、事前に十分な準備をして自信を持って面接に挑めるようにしてください。