バイトの履歴書の学歴はどこから書く?学歴欄の書き方を詳しく解説

アルバイトの履歴書の書き方は、正社員の履歴書の書き方と異なります。

特に学生がアルバイトをする際には、どこから学歴を書くべきか分かりにくいと感じる方が多いようです。

今回の記事では、アルバイトに応募する際に作成する履歴書の学歴の書き方についてまとめました。

バイトの履歴書の学歴はどこから書き始める?

バイトの履歴書に書く学歴は、高校生または大学生の方は中学校卒業から書き始めます。

在学中の場合は、入学の後に「〇〇県立〇〇高等学校 〇〇科 第〇学年在学中」と書きましょう。

それに対して社会人は、最終学歴の一つ前の卒業から書き始めてください

つまり、「最終学歴が大学の場合には、高校卒業から」「最終学歴が高校の方は、中学校卒業から」学歴を書くことになります。

【基本編】履歴書の学歴欄の記入例

この章では、履歴書の学歴欄の記入例をケース別に紹介します。

在学中の場合

現在学校に通っている状態でバイトに応募する際には、以下の書き方を参考にしてください。

高校在学中

高校在学中の方は、中学校卒業から学歴を書き始めた上で、現在在学中の高校名と在学中の事実を記載します。

学歴・職歴
20233〇〇市立△△中学校卒業
20234〇〇県立✕✕高等学校 普通科 入学
現在、〇〇県立✕✕高等学校 普通科 第1学年在学中

大学在学中

大学生の方も高校生と同じように、中学校卒業から学歴を記載します。

大学生の場合には、自分が今通っている大学の学部や学科名も明らかにしてください。

学歴・職歴
20203〇〇市立△△中学校卒業
20204〇〇県立✕✕高等学校 普通科 入学
20233〇〇県立✕✕高等学校 普通科 卒業
20234□□大学〇〇学部〇〇学科 入学
現在、□□大学〇〇学部〇〇学科 第1学年在学中

既卒の場合

既卒の方がバイトをする際には、学歴欄に義務教育課程である中学校卒業から最終学歴までを記載します。

学歴・職歴
20173〇〇市立△△中学校卒業
20174〇〇県立✕✕高等学校 普通科 入学
20203〇〇県立✕✕高等学校 普通科 卒業
20204□□大学〇〇学部〇〇学科 入学
20243□□大学〇〇学部〇〇学科 卒業

現在大学3年生以上で必要な単位を取得している・取得予定が立っている場合には、次を参考にして書けばよいでしょう。

学歴・職歴
20183〇〇市立△△中学校卒業
20184〇〇県立✕✕高等学校 普通科 入学
20213〇〇県立✕✕高等学校 普通科 卒業
20214□□大学〇〇学部〇〇学科 入学
20253□□大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み

【応用編】履歴書の学歴欄の記入例

この章では、基本の書き方に当てはまらない学歴をお持ちの方のために、応用編を紹介します。

中途退学した場合

学校を中途退学した場合には、その事実を履歴書の学歴欄で明らかにしなければいけません。

理由は書かなくても構いませんが、マイナスな印象にならないものであれば簡潔に説明するとよいでしょう。

学歴・職歴
20113〇〇市立△△中学校卒業
20114〇〇県立✕✕高等学校 普通科 入学
20143〇〇県立✕✕高等学校 普通科 卒業
20144〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
20153〇〇大学〇〇学部〇〇学科 中途退学(経済的事情により)

留年した場合

留年や浪人の事実は履歴書で説明する必要はありません。

採用担当者は、履歴書の学歴欄の入学・卒業年月を見て留年や浪人を推測します。

以下の例では大学在学中に1年の留年があり、卒業までに5年間必要だったことが分かります。

学歴・職歴
20113〇〇市立△△中学校卒業
20114〇〇県立✕✕高等学校 普通科 入学
20143〇〇県立✕✕高等学校 普通科 卒業
20144〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
20193〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業

休学した場合

学校を休学した場合には、休学と復学の時期を履歴書で明らかにします。

可能であれば、休学の理由も説明できるとよいでしょう。

学歴・職歴
20113〇〇市立△△中学校卒業
20114〇〇県立✕✕高等学校 普通科 入学
20143〇〇県立✕✕高等学校 普通科 卒業
20144□□大学〇〇学部〇〇学科 入学
20148□□大学〇〇学部〇〇学科 休学(病気療養のため)
201412□□大学〇〇学部〇〇学科 復学(現在は完治)
20183□□大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み

転校した場合

在学中に転校を経験した方は、転校前の学校の入学の後に転校先の学校を書いてください。

学歴・職歴
20113〇〇市立△△中学校卒業
20114〇〇県立✕✕高等学校 普通科 入学
20123私立△△高等学校 普通科 転入学
20143私立△△高等学校 普通科 卒業

留学した場合

在学中に1年以上の正規留学や交換留学を経験した方は、履歴書の学歴欄に留学期間・国名・学校名を記載します。

1年未満の短期留学や語学留学経験をアピールしたい場合は、学歴欄ではなく自己PR欄または志望動機欄を活用しましょう。

学歴・職歴
20113〇〇市立△△中学校卒業
20114〇〇県立✕✕高等学校 普通科 入学
20143〇〇県立〇〇高等学校 普通科 卒業
20144□□大学〇〇学部〇〇学科 入学
201542017年2月までカナダ〇〇大学〇〇学部に交換留学
20183□□大学〇〇学部〇〇学科 卒業

学校名が変更した場合

在学中に学校名が変更されることもあります。

学校名の変更の事実を履歴書の学歴欄で説明する際には、次の例を参考にしてください。

【在学中に学校名が変更された場合】

学歴・職歴
20113〇〇市立△△中学校卒業
20114〇〇県立✕✕高等学校校 普通科 入学(現〇〇県立▲▲高等学校)
20143〇〇県立▲▲高等学校 普通科 卒業

【卒業後に学校名が変更された場合】

学歴・職歴
20113〇〇市立〇〇中学校卒業
20114〇〇県立✕✕高等学校 普通科 入学(現〇〇県立▲▲高等学校)
20143〇〇県立✕✕高等学校 普通科 卒業(現〇〇県立▲▲高等学校)

就職後に入学した場合

一度社会人経験をした後に学校に入学した方は、次のように学歴を記載します。

時系列で考えると分かりにくくなりますが、履歴書では学歴と職歴を別々に説明してください。

学歴・職歴
20113〇〇市立△△中学校卒業
20114〇〇県立✕✕高等学校 普通科 入学
20143〇〇県立✕✕高等学校 普通科 卒業
20164□□大学〇〇学部〇〇学科 入学
現在、□□大学〇〇学部〇〇学科第3学年 在学中
職歴
20144株式会社〇〇 〇〇支店入社 〇〇課配属
20163一身上の都合により退職

バイトの履歴書の学歴を書く際の注意点

バイトに応募する履歴書で学歴を書く時には、以下の注意点を意識しましょう。

①学校名を略さない

履歴書では、学歴や職歴に限らず、全ての項目で略称を使用してはいけません。

そのため、学校名や学部名も必ず正式名称で書きましょう。

例えば、学校名の〇〇県立や私立を省いたり、「高等学校」を「高校」と書いたりしないように注意してください。

学校の正式名称が分からない時には、事前に調べておきましょう。

②年号は和暦・西暦どちらかに統一する

履歴書の年号は、全体を通して和暦か西暦のどちらかに統一します。

生年月日は和暦・学歴や職歴は西暦など、両方の年号が混在しないように注意してください。

年号が統一されていない履歴書は、読みづらくなってしまいます。

また、年号を和暦で記載する際に、令和を「R」平成を「H」などと略さないようにしてください。

履歴書に活用できる卒業年度早見表は、こちらが参考になるでしょう。

【履歴書・職務経歴書】卒業年度早見表2024

まとめ

バイトの履歴書の学歴欄は、最終学歴や自分の今の状況によって書き方が異なります。

この記事では、学歴欄の書き方について、基本的な書き方以外も詳しく説明しました。

履歴書の学歴欄の正しい書き方を知っていれば、読みやすくビジネスマナーを守った履歴書が作成できるでしょう。

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