履歴書をパソコンやスマートフォンで作成するのが一般的になった今では、履歴書のデータを自身で印刷する機会が増えました。
作成した履歴書のデータを印刷する際には、印刷用紙選びに注意が必要です。
本記事では、履歴書の印刷に適した用紙の種類とサイズや印刷時の注意点について解説します。
就活や転職でこれから履歴書を印刷する予定のある方は、ぜひ参考にしてください。
履歴書の印刷に適した用紙の種類
履歴書の印刷に最適な用紙は上質紙です。
上質紙とは化学パルプで作られた紙のことで、表面の艶が少なく鮮明かつ美しく文字を印刷できます。
コピー用紙と上質紙はどちらも表面コーティングがない印刷用紙ですが、上質紙はコピー用紙よりも良質で、強度や耐水性も優れています。
特に0.12mm程度の厚口の上質紙に履歴書を印刷すれば、通常のコピー用紙と比較してしっかりした印象に仕上げられます。
厚さ0.12mm程度の上質紙は「最厚口」と呼ばれ、ハガキと同程度の厚さです。
履歴書用紙に上質紙を用意する時間がない場合は、コピー用紙を活用しても構いません。ただし、可能な限り厚手の用紙を選択してください。
また、履歴書の印刷用紙を指定する企業は少ないものの、光沢紙や色付きの印刷用紙は履歴書印刷に適していません。
履歴書用の印刷用紙のサイズ
履歴書は二つ折りの状態で使います。
一般的には見開きA3サイズ(二つ折りでA4サイズ)または見開きB4サイズ(二つ折りでB5サイズ)を選んでください。
ただし、多くの家庭用プリンタは A3サイズやB4サイズの印刷に対応していないため、A4サイズ2枚またはB5サイズ2枚に分けて印刷しましょう。
これまで見開き一枚の履歴書しか扱ったことがない方は、2枚の履歴書に馴染みがないかもしれません。
履歴書が2枚に分かれていても、採用担当者に悪い印象を与える心配はないので、安心してください。
それでも履歴書は一枚に印刷したいと考えている方は、コンビニ印刷を選択しましょう。
コンビニ印刷であれば、A3サイズ・B4サイズも問題なく印刷できます。
また、「履歴書用印刷用紙」を活用するという手段もあります。
履歴書用印刷用紙は、自宅で見開きA3サイズの履歴書を印刷するために作られた用紙です。
商品の指示通りに用紙を家庭用プリンタにセットし、片面ずつ印刷した後に用紙を開くと、見開きA3サイズの履歴書に仕上がります。
履歴書の印刷用紙はどこで買える?
この章では、履歴書の印刷用紙を購入できる場所についてまとめました。
おすすめ①通販
楽天市場やamazonなどのインターネット通販では、非常に多くの種類の履歴書用印刷用紙や上質紙が取り扱われています。
近隣の店舗では扱っていないような履歴書も簡単に見つけられるでしょう。
ただし通販で印刷用紙を購入する場合は、用紙よりも送料の方が高くなったり、最小注文数が決められていたりするため注意が必要です。
また、配送まで時間を要することがほとんどです。
そのため、購入前に配送予定日時を確認して、履歴書の提出までに余裕を持てるスケジュールを組んでください。
おすすめ②家電量販店
履歴書の印刷に適した用紙は実際の店舗でも販売されています。100円均一やコンビニでも購入可能です。
中でも家電量販店では、家庭用プリンタでの印刷に適したさまざまな用紙を購入できます。
また、通販での購入と比較して送料がかからず、家電量販店の営業時間内であればすぐに印刷用紙を手に入れられます。
履歴書自体を購入できる店舗については、こちらの記事で詳しく説明しています。履歴書を手書きする予定の方は、ぜひ参考にしてください。
履歴書用の印刷用紙にプリントする方法
この章では、家庭用プリンタを使用する場合とコンビニのコピー機を使用する場合の2パターンをまとめました。
自分に適した方法で履歴書を印刷できるように、ぜひ参考にしてください。
家庭用プリンタを使用する場合
家庭用プリンタは、見開きのA3またはB4サイズの印刷に対応していない場合が多いため、A4かB5サイズの2枚に分けて履歴書を印刷します。
この際、印刷用紙に汚れや折れがないか注意してください。
印刷済みの2枚の履歴書は、証明写真を貼るページ上にして、左上をクリップでまとめてクリアファイルに入れます。
注意するべきポイントとして、履歴書をホッチキスで止めてはいけません。
ホッチキス止めされた履歴書は並べて読みにくく、履歴書を管理する際にホッチキスを取り外す手間も増えてしまうためです。
一方、履歴書用の印刷用紙を活用すれば、家庭用プリンタでも片面ずつ印刷をして最後に指示通りに用紙を開くことで、見開きA3サイズの履歴書を作成できます。
自分が扱いやすい印刷用紙を活用しましょう。
コンビニのコピー機を使用する場合
履歴書をコンビニのコピー機で印刷する際には、USBメモリを使用してデータを持ち込む方法とオンラインで履歴書データをアップロードしておく方法の2つの手段があります。
USBメモリを使用する場合には、作成済みの履歴書データをUSBに保存してコンビニに持ち込み、用紙やサイズを指定して印刷してください。
コンビニのコピー機ではWordやExcelデータが印刷できないため、データは事前にPDF化しておきましょう。
また、オンラインで履歴書データをアップロードした後にコンビニで印刷する場合には、コンビニごとに用意されているネットプリントサービスを活用します。
ユーザー登録後にデータをアップロードして予約番号を受け取り、コンビニのコピー機に予約番号を入力する流れでデータを印刷します。
予約番号やアップロードしたデータの保管には期限が設けられているため、注意してください。
普段から使い慣れているコンビニのネットプリントサービスを使えるようになれば、履歴書印刷以外にも活用できる範囲が広がるでしょう。
印刷用紙に履歴書を印刷する際の注意点
印刷用紙に履歴書を印刷する際には、以下の注意点を意識してください。
企業の指定に従う
履歴書は企業の指定に従ったものを用意しなければいけません。
応募先によっては、履歴書の形式・サイズ・作成方法などが細かく指定されている場合があります。
ルールに沿った履歴書を提出できなければ、採用担当者に「ルールが守れない人」「ルールの確認ができない人」だと感じられる可能性があります。
履歴書の書式に指定がない場合は、厚生労働省が推奨している履歴書のテンプレートを活用すれば問題ないでしょう。
複数の企業に応募する場合は、求人ごとに異なる応募方法やルールを十分に確認してください。
ページ番号をつける
印刷した履歴書が2枚になる場合には、必ず履歴書にページ番号をつけてください。
履歴書にページ番号があれば、応募先で履歴書を扱いやすくなるため、採用担当者によい印象を与えられます。
読む相手・履歴書を管理する相手のことを考えられる親切な人材は、企業でも重宝されるものでしょう。
縮小コピーはしない
履歴書は縮小コピーしてはいけません。
たとえ、自宅のプリンタでA3サイズが印刷できないからという理由でも、A4サイズに縮小コピーはしないでください。
縮小コピーした履歴書は、文字が小さ過ぎる・潰れているなどの問題で、読みにくい仕上がりになるためです。
履歴書をどうしても1枚に収めたい方は、コンビニ印刷や履歴書用の印刷用紙を活用するようにしましょう。
両面印刷はしない
履歴書は両面印刷をしないでください。
それは両面印刷された履歴書を採用担当者が確認する際、何度も裏返さなければならず、読みにくいためです。
また、裏面にインクが滲んでさらに読みにくくなる可能性もあります。
そのため、履歴書は必ず片面のみに印刷してください。
顔写真は印刷しない
履歴書に顔写真のデータを添付して印刷してはいけません。
印刷した履歴書を提出する際は、必ず証明写真の実物を貼りつける必要があります。
印刷された画像は解像度が低く、わかりにくい証明写真になってしまうためです。
印刷して履歴書を活用する際には写真データは添付せず、証明写真を印刷後に貼り付つけるようにしてください。
インク汚れ・文字のかすれはないかチェックする
履歴書は印刷前に誤字脱字を確認し、印刷後はインク汚れや文字のかすれが無いかチェックしましょう。
汚れの他にも用紙の折れやシワがないか確認し、印刷後の履歴書はすぐにクリアファイルに入れて綺麗な状態を保ってください。
提出する履歴書は、最終チェックを行った上で完璧な状態に仕上げるべきです。
気になる点がある場合は必ず印刷し直しましょう。
まとめ
履歴書は、コピー用紙や光沢紙ではなく、厚口の上質紙に印刷した方がよいでしょう。
しっかりした紙に履歴書を印刷すれば、採用担当者によい印象を与えられる可能性があるためです。
完璧な履歴書を提出するためにも、履歴書作成には時間的な余裕を持ち、最適な印刷用紙が用意できるようにしてください。
履歴書の仕上がりが、書類選考に影響を与えることを忘れないでください。